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ProjectMeltDown

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VeNus ACT2-2

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VeNus Fantastic Powder
VeNus2-2


       照明の変化。

       リラがいる。

リラ    好きだ。たまらなく好きだ。

      この言葉の意味を!本当の価値を誰が分かっているのか!

      俺は真希が好きだ。言っても言っても言い足りない。

      すかすかだろうとぎっしりだろうと、心を込めて、いつも口説く。

      好きだという、ただひとつの真実のために、俺は進化し続ける。

       さとしが入ってくる(他は順次、台詞前にいつの間にか入る)

さとし   なんでお前がしゃべってんだよ。

リラ    何が?

さとし   俺の心を旅するんだろうが、なんでお前がいるんだよ。

リラ    わかってないなあ。

      これがお前的な俺の役割だろ。

さとし   はあ?

リラ    お前、俺をこういう奴だとおもってるだろ。

さとし   まあな。

リラ    違うんだよなあ。ジッッサイは。

真希    何がよ。

リラ    俺はこんなに薄っぺらじゃない。

真希    そうかしら。

さとし   こんなもんだよな。

真希    ね。

リラ    ま、俺の第一印象なんてこんなもんだよ、どうせ。

二人    第一印象?(さとしと真希)

リラ    見てろお前ら、あとでびっくりさせてやる。

真希    何?すねたの?

リラ    プイ!

真希    あーもう。

リラ    うー(真希にすがりつく)

真希    はあ、こいつどうにかなんないのかしら。

プーくん  では、拙者がたたっ斬るなり。

おねえ   これを。(なんかとても切れそうな刃物)

リラ    いやーん。

真希    いいから無駄な時間にしないで。

リラ    だって、僕は真希しか見えないんだもん。

さとし   あー寒気がする。

真希    あたしはくらっときたあああ!

おねえ   ちょっとどきどき。

プーくん  いきおい3段重ね。もとい一服盛ろうか。

さとし   あああああ!なんなの!なんなの一体。

      特に君。プーくん?三才?なに、君。

プーくん  なんだろうね。

さとし   僕に何させたいわけ。

プーくん  予定よりも切れるのが早いじゃないか。

さとし   どうしてそんなに偉そうなの。

プーくん  偉いから。

さとし   ・・・じゃなくて。

プーくん  ああ、君よりハンサムだっしー。

さとし   ・・・なんか、やだ、このかんじ。

おねえ   じゃあ、歌でも歌う。

さとし   ・・・どうしてこう、みんなして自分のペースに

おねえ   じゃ、歌います。

       歌のお姉さん、ついに歌う。

       アカペラは却下されたので、それなりに選ぶ。

       歌が進むと照明の雰囲気が変わる。

       少し薄暗くなっていく。闇からひとりの男があらわれる。

松風    どなたか、お呼びか!

リラ    よ。松風。

全員    松風え?

プーくん  あのおいぼれの弟子か?(おいぼれ=『東京ネコ』のライガン)

さとし   なに、またさっきのまんが?

松風    私を御存じとは光栄です。

さとし   ちょっと待って。どのページにも出てないじゃん。(第1話の1ページ目はじっこに影だけでてる)

リラ    だから、こいつもお前の想像なんだって。

さとし   俺はこんなこと想像してない。

リラ    と、言ってますがどう思います?

プーくん  アリです否応無しにありです。にてないけどこんな松風もアリ。

さとし   ち。お前らもう、グルか。

リラ    グルっていうか「ふぁみりー」だし。

さとし   お前ショータローさんの弟子だって言ってたじゃん。

リラ    それは第6回公演まで秘密って言ってんじゃん。

さとし   じゃあ、そこを秘密にできる程度に説明しろよ。

リラ    まず、俺の師匠がショータローさんだろ。

      ショータローさんたちがお仕えしてるのがこのお方なわけだ。

      師匠のご主人さまなんだから、おれもお仕えしなきゃ。

さとし   うあああああ!なんで、3歳児に仕えてんだよ、大のおとなが!

リラ    お前の知ったこっちゃない。

さとし   ほんと、それで済ます気?

真希    まあ、いいじゃない。あんまし怒るとモテないわよ。

さとし   それとこれとは別。

おねえ   はーい!分析終了でーす!

3人    へ?(さとし、リラ、真希)

おねえ   ここはさとしくんのプライドの部分です!

真希    はったりなところ。

リラ    つまりスカスカ領域。

さとし   そうか、ここは俺の表層意識・・・っておい!

      なんでおれより周りのほうが詳しい。

総員    はーはっは!きみなんておみとおしさああ。

さとし   むかつくう。なんかしんないけどむかつくう。

おねえ   でなきゃこんなにまったりした空間なわけがない。

真希    ああ、わかる。さとしくんて心の壁がまったりしてるのよね。

プーくん  ほお、少年。心の羽根がべったりしてるのか。

さとし   それ、親父ギャグっていわない普通。

おねえ   それはおいといて。君はどおやら、あんまり本音で語らないようね。

プーくん  ほっといてくれ!

さとし   あんたじゃなくて。

プーくん  うにゅう。(真希にとびつく。)

さとし   こいつが原点か。(プーくんをつまみリラを見る。リラ楽しそう)

おねえ   だめよ。大事に扱わなきゃ。それに、この人のこと忘れてない?

松風    どおも。

       さとし、完全にキレるのを抑える。

さとし   で!なんでしたっけあなた。

松風    ここから先は私が案内します。

リラ    そうだな。こっから先はおれと松風だけで手伝おう。

さとし   まて。騙されないぞおれは!

      ここにいる必要はないじゃないか。

おねえ   なによ。あなた夢オチでおわらす気?

総員    うわあ、それつまんねえ!

さとし   ひでえ。この芝居をつまらなくするつもりか?

松風    その可能性もあったにはあったのですが。(初演の松風役は作者)

おねえ   えい!

松風    ごふう!

おねえ   お前なんか死んじゃえー!(泣きダッシュ!)

プーくん  うお泣きダッシュ。

リラ    別にフラれたわけじゃないのに。

プーくん  あとはまかせた!勇者よ!(猛烈に去る)

松風    行ってしまいましたね。

さとし   かなり動機不十分なんだけどね。

リラ    で、夢オチってなんの話しだ。

松風    これです!

       松風、例の戦利品を掲げる。

松風    皆さん、これがなんだか御存じですか?

真希    さあ?ゲーム機?

松風    おおよそあっていますが、そんなちんけなものではございません。

リラ    メルヘンファンデーション。

さとし   え、シナリオにはドリームラストって。

松風    メルヘンファンデーション!

      アルジプロダクツ製の究極の「夢オチ」マシンです。

真希    堂々とよくそんなつまらないこと言えるわね。

松風    すいません。この際面白いかどうかは別としてください。

      このメルヘンファンデーションは幻覚作用を利用して情報を脳に直接投影する、

      全く新しいメディアインターフェイスです。

真希    そんなすごそうなの、どうして無名なのよ。

松風    簡単に言えば、精神医学的に危険が伴うので、

      そこをクリアできるまでは発表がおくれています。

さとし   じゃあ、それ製品版じゃないんじゃ、

リラ    ああ、試作版四号だ。

      一号から三号は演劇パワーで動く。

真希    演劇パワー?

リラ    そしてこの四号は「スカスカ」パワーを使うんだ。

さとし   つまり「スカスカ」な力で動くんだな?

真希    ちょっと待って。演劇パワーについての説明がないわ。

リラ    真希!(なぜか投げキッス)

真希    ドキューン。(なんかホレボレっす)

リラ    知らなくていいんだそんなこと。

さとし   はい。ひとり消えた。

松風    説明して、よろしいでしょうか。

二人    よろしく。

松風    いつもだったら夢落ちのはずの展開です。

      しかも普通はリセットを押すか災害時にはストップします。

      ところが、やはり試作機です。完全ではないようです。

      ずばり言いましょう。町中巻き込んでます。

      生駒智司さん。あなた、勇者に選ばれましたね。

      あなたが状況を変えないと、世界はずっと異常事態のままです。

リラ    電源は?(明らかに電源抜く)

松風    もはや、本体は意味を成しません。

      状況設定が町中のスカスカなパワーを得てどんどん増加しています。

リラ    さとし、どうやらやるしかなさそうだぜ。

さとし   いいよもう。俺寝るよ。

松風    エンドオブジャッジメント!

       派手な音響とともにリラとさとしがふっとぶ。

二人    どふっ!

松風    いけません!とっとと魔王を倒し、愛する人をすくいなさい!

      物語性のないラヴストーリーなんて認めませんよ。

      魔王は駅ビルのエクサイトで待機中のはずです。

      さがし出してやっつけること。それが貴方の使命です。

リラ    障害の多い愛ほど燃えるもんだよな。行くぞサトシ。

さとし   見える!見えるぞ!

      俺が完全にはまった瞬間裏切られる感じがあああ!

松風    っさいぼけ!愛についてうだうだ言うな!

      すべてはいきおいです!とっとと行くのです。

      「第二場!相模大野!」(このテの「」はテロップ気分で)

       暗転。多少、小物減らす。

       人も減る。リラとさとしだけ残る。

       明転後、大野らしい色合い。白地に反射光。

リラ    はい。というわけで。第二場です。(脚本上は2場の後半!)

      さっきちょっと暗くなりましたね。暗転て言うんですよ。

      知らない人に自慢してくださいね。

      さて、我々の状況を再整理してみましょう。

      うっかり発動したメルヘンファンデーションの影響で、

      地球丸ごとRPGのような世界になってしまいました。

      勇者に指定されたさとし君は100円玉としょぼい棒を武器に、

      魔王に立ち向かいます。

松風    ここは任せて、君は先へ進め!(殉職!)

さとし   松風ええええ!

リラ    「松風倒れる!」

      お前は早く6階にあがれ!思いっきり戦ってこい!

さとし   リラ!お前まで!チクショオオ。ああわかったさ。

      お前達の死は無駄にしない!

松風    「リラこと堀蘭太郎散る!」

リラ    予想以上に少ない障害、いきなり魔王。(ここで省いている冒険は>>こちらへ

      ・・・そして決戦の相模大野!

プーくん  だーはっは。よく来たな勇者よ。

さとし   展開はえー!

      つーか!きさま、やっぱり貴様が魔王か!

プーくん  いでよ優秀なケダモノども。

       ぞろぞろ入ってくる。だいたいみんな。

総員    ひゃっひゃっひゃ。(ばかにした感じで)

さとし   だああああ!貴様まで!

リラ    悪く思うなよ!もはやおれはおれであっておれではない!

さとし   さて、どうやって倒すかな。

プーくん  はっはっはワシの情けじゃ。うぬがルールを決めよ。

さとし   たいした自信だな。

プーくん  ワシは無敵じゃ。

さとし   じゃあ、これならどうだ。

      責任ゲームっアルファ!(ポケモンなかんじで)

プーくん  なぬ。

おねえ   はーい。良い子のみんな解説するわね。

      責任ゲームとは順番にひとりひとことギクリとするような事を言って、

      それを聞いて一番へこんだひとが負けです。

      責任ゲームアルファとはトランプを使って、発言に制限を加えたものです。

      赤なら恋愛ネタ!黒なら仕事ネタ!

      場に出たカードを負けた人にあげて、

      最後に数字に合計の少ない人が勝ちです。

松風    では、今日のジャッジはこの私、松風こと座長盛留です!

      さあ、全員ならべえーい。

      上手の人からいってみます。

       (責任ゲームα実演!)

       (さとしが敗北の場合)

プーくん  ふ、ワシの時代は終わった。真のすかすかは君だ。

      さあ、ゲドゥーを極めるが良い。

       (さとし大勝利の場合)

プーくん  ぬほーっ!なんてぎっしりなんだ。

      覚えてろよ!

       (痛み分けの場合)

プーくん  よくぞワシと互角に戦った。

       プーくん、去る。

       残り全員で。智司をたたえる。

松風    なお、今の責任ゲームは「ヤラセ」です。たぶん。(ヤラセでした)

真希    さすがね。まさか数分で全部カタがつくなんて。

さとし   俺うしろめたいこと全然ないし。

リラ    これで俺も生き返ることができる。

おねえ   世界中の子供たちも、きっと助かるわ。

松風    ありきたりですが、感動のエンディングです。

       ゴージャスな音楽。

       智司をたたえる拍手。

       ドアらへんに女のひとの影が。

さとし   うれしいけどなんだろう、この騙されているような感触は。

おねえ   ついにご対面ね。

さとし   だれと。

おねえ   それはあなたが一番よく知っているはずよ。

さとし   まさか。

おねえ   あなたの一番愛しい人。

ビーナス  「さとしくん」

さとし   雪江ちゃん。

ビーナス  「ありがとう。わたしのために」

さとし   姿を見せてくれ。

       ビーナス、凛として登場。

さとし   雪江ちゃん。

ビーナス  さとしくん、私うれしい。こんな私のために。

さとし   何言ってるんだよ。君のためだったら僕は・・・

      俺は、君のためだったら世界を敵にまわすことも恐れない。

ビーナス  そうね。貴方はよく戦ったわ。

      これで心置きなく思いを伝えられるわ。

      私、さとしくんが好きよ。

      ずっと、それが言いたかった。

      でも、いつもはぐらかすじゃない。だから待っていたのよ。

さとし   俺も雪江ちゃんが好きだ。

ビーナス  ありがとう。さとしくんの愛でいっぱい。

さとし   さあ、おれと一緒に帰ろう。

      こんな、夢じゃなく、現実の世界へ。

総員    は?

さとし   何?

ビーナス  これが夢だとでも?

さとし   え?

ビーナス  ひどい!ひどいわさとしくん!

      夢だと思って私を弄(もてあそ)んだのね!

      「雪江ちゃんが好きだ」なんてそんな偽りの口説き文句。

      よく言えたものだわ。

さとし   そんな。俺は夢だろうと現実だろうと君を愛している。

ビーナス  いいえ。貴方は嘘つき。本当は愛してなんかいないくせに。

さとし   愛してる!

ビーナス  じゃあ、私が誰かちゃんと答えて。

さとし   君は愛川雪江。僕の恋人になる人だ。

ビーナス  そうやって私を苦しめる。

さとし   何を言ってるんだ。

おねえ   その女に智司を渡すわけにはいかないわ。

ビーナス  やっぱり・・・(こいつも泣き!)

さとし   あんた突然。

おねえ   私の顔をジッと見て。

さとし   へ?

おねえ   貴方は私に逆らえない。

さとし   な。

おねえ   貴方が落とすべき愛川雪江はそこにいるビーナスなんかじゃない。

さとし   ビーナス?

リラ    君の理想の女の人だ。

おねえ   そして私は貴方の味方よ。

リラ    君の指令塔。もうひとりのビーナスだ。

真希    まだ、高度なんじゃない?二人のビーナスなんて。

リラ    男はいつまでもこの二人のビーナスの狭間で葛藤するんだ。

      まあ、いずれはこの指令塔のビーナスが強くなるけど。

さとし   やめろ!一体おれに何をした。

      おれは一体!・・・くそう頭が!

真希    はい、痛み止め(しょぼい棒でたたく)ふりゃ!

さとし   がふっ。

      ・・・なんで、なんでなんだ。何なんだ。

リラ    言っただろう、君の心の一番奥だ。

      君は一番愛しい人に気持ちを伝えた。

      だがそれは現実の雪江ちゃんとは違う存在だ。

おねえ   現実を見て!そして現実をロマンスで突き動かすのよ。

       全体、暗くなる。

       さとしだけに照明。

さとし   愛してない?

      俺は現実の雪江ちゃんを愛してない?

      理想の・・・都合のいい雪江ちゃんを愛してないのか。

      好きだ。たまらなく好きだ・・・でも。

リラ    俺の言ったのと同じなのにな。

       照明ちゃんと入る。

さとし   リラ、俺は一体。

リラ    君はまだ愛を失ったわけじゃない。

      こっちのビーナスが、君を導く手筈だ。

さとし   どうなるんだ。

リラ    君は変わる。本物の愛川雪江を愛するに足る人間に。

さとし   なあ、それって変じゃないか。どうしておれが変わる必要がある。

リラ    君は変わる。なにもかも。それが君の願いだ。

さとし   違う。俺は俺として雪江ちゃんを好きになりたい。

リラ    だめだ。それじゃあいつまでもビーナスを追いかけることになる。

さとし   ・・・。

真希    さとしくん。今までの自分に価値なんかあるの?

さとし   なんてひどいことを。

真希    この世は女の支配する世界。ビーナス達の戦いの地。

      男は道具よ。このしょぼい棒やらコインと同じ。

      使われないと意味なんかない。

      その(おねえ)ビーナスは簡単には貴方に女を渡したりしないわ。

      あなたの理想が高い証拠ね。

おねえ   変わりましょう、私達。

      いつまでも、恋に恋なんかしないで。

さとし   ・・・なぜ。なぜ突き付ける。

      おれは普通に生きているのに。

      なにごともなくゆっくりと成長したいのに。

      引っ越しただけなのに。

      なぜいきなり大人の世界に引きずり込む!

ビーナス  だって、これは貴方が望んだことよ。

さとし   なんだって?

総員    このタラシめが!

さとし   はああああ?おれが?

      何言ってんの?

リラ    お前の願いを叶えるためにおれはやってきたんだ。

松風    忘れたんですか?あなたの幼年期。

ビーナス  (帽子かぶったりしてプーくんに変身しつつ)

さとし   あ、お前!

プーくん  僕の願いはー。

      大好きな美紀ちゃんとー、とってもかわいい優ちゃんとお、

      おめめぱっちりの理穂ちゃんと、佳織ちゃんと、

      あとねえ豊木先生とお、お隣の睦美ちゃんと。

      えっとえっと、とにかく好きな子全員お嫁さんにするの!

総員    うわーあ。

さとし   ば、おれじゃないよ。

リラ    幼稚園時代お前はこう言ってその全員と結婚の約束をしたんだ。

      先生を除き他はお前と同じく約十七・八歳。

      悪いが時間がもうなくてな。

真希    この年ってなぜかそういう約束思い出すのよねえ。

おねえ   お肌の曲がり角が来る前に、男の棚卸しするのよ。

松風    恐ろしいですなあ。

リラ    笑いごっちゃない(いちおうツッコミ)

松風    どおも。

リラ    どうするさとし、これから大変だぞ。

さとし   何が?

リラ    分かってるだろう。そろそろお前は女達に値踏みされる。

      それに備えて、俺はお前のビーナスが見えるようにこの場を設けた。

真希    ごめんねさとしくん。

      夢オチではないの。

プーくん  かけおちでもない。

さとし   黙れ!・・・うあああああああ!

      ああああーあ。もういい。

      どうとでもしろ!

おねえ   いいのね。

さとし   ああ、いいさ。好きにすればいい。

プーくん  よろしい。

リラ    君は変わる。スカスカを乗り越えて。

松風    ギッシリに生まれ変わる。

さとし   ・・・なあ、俺はどうなる。

真希    かっこいいわ。

さとし   あのお・・・

真希    覚悟した男って素敵。

さとし   (照れてる)

リラ    でも、真希は渡さないよーだ。(ラヴラヴ)

さとし   (はにかむ)

おねえ   さあ、生まれ変わるのです。

プーくん  君の望んだ君の姿に。

       さとし、プーくんの出てきたところに入る。

松風    さとし殿、生まれ変われ。

      「第三場、ビーナス」

       暗転


VeNus 第3場へ続く

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